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2021/02/03 00:15



銘木』とは、主に稀少な杢、希少価値のあるもので、特に、杢に関してはケヤキの玉杢や、トチの縮み杢などが分かりやすい銘木である。馴染みのある杉材であっても、樹齢や木目の風合いで銘木となる。


 
唐木
インド南部、タイ、ラオス、ベトナムなどの熱帯産樹種である。中でも、紫檀(シタン)、黒檀(コクタン)、鉄刀木(タガヤサン)は「唐木三大銘木」とされ、重硬で緻密な材質であり、古くから銘木として珍重されてきた。現在では、東南アジアから直接輸入される高級木材の総称である。

シタン
マメ科の広葉樹。ローズウッドのひとつ。ブラジル産の物をブラジリアン・ローズウッドと呼び、ベルサイユ宮殿のルイ14世の玉座に使われるなど、ヨーロッパでは高級家具の材料として珍重される。

コクタン
カキノキ科の広葉樹。一般によく知られる代表的な銘木。非常に重く、黒いものほど高級とされる。

ビャクダン
ビャクダン科の広葉樹。芳香が特徴で香木として珍重される。

カリン
マメ科の広葉樹。瘤材の複雑な杢は、大変美しく愛好家に珍重される。

タガヤサン
マメ科の広葉樹。杢目が非常に美しい。



【世界三大銘木】
明治時代以降ヨーロッパ家具などで使われていた、ヨーロピアン・ウォルナット、チーク、キューバン・マホガニーを「世界三大銘木」と呼ぶようになった。

ヨーロピアン・ウォールナット
クルミ科の広葉樹。ヨーロッパのほぼ全域に生育しており、トルコなどでも見られる。また、同種の木が中国や中東にも分布する。

チーク
クマツヅラ科の広葉樹。三大銘木の頂点と称されることもある。インド、タイ、ミャンマー産の天然物が良質とされ、中でもミャンマーのチークは油分が多く重宝される。

キューバン・マホガニー(Swiettenia mahagoni)
センダン科の広葉樹。



【埋れ木】
埋れ木(うもれぎ)とは倒木が水や火山灰や土砂などに埋没し、酸素が遮断されることで腐敗することなく、長い年月を経て半ば炭化した木材のことである。非常に希少価値の高い銘木である。



その他の銘木

屋久杉(やくすぎ)
スギ科の針葉樹。屋久島に自生する樹齢1000年以上の杉の総称。幹が太いため大きな一枚板が取れる。

トチ(栃、橡、栃の木、学名:Aesculus turbinata
トチノキ属の落葉広葉樹。辺材は白色調で、心材は金色がかった黄色が特徴。 日本では「縮み杢」と呼ばれ、リップルマークのでているものは銘木として扱われる。

クリ
樹は硬く耐久性の高さから風雨にさらされる鉄道の枕木、同時に薄く引き剥がしやすい特性を生かし、屋根葺き用の薄板に使われた。クリア塗装すると力強い年輪が明瞭に現れるのが特徴である。

スネークウッド(Snakewood、学名:Brosimum guianense(ドイツ語版))
クワ科の広葉樹で、南米のギニア周辺の出材。入手は極めて困難で、高価である。蛇の鱗のような独特の杢が特徴で、この木で作られたステッキは「ステッキの王者」と呼ばれている。各国の王室や貴族でステータスシンボルとされてきた。

ナンテン
メギ科の広葉樹。成長が遅く、大径木は入手が困難である。「難を転じる」とされ、縁起物として箸などに使われる。

木曽檜(きそひのき)
ヒノキ科の針葉樹。檜は、反りが少なく水に強く耐久性があり、防虫効果があるなど、建材として優れた性質を持っている。中でも木曽産の檜は、世界的に優秀な針葉樹の木材とされ、日本を代表する木材のブランドである。

黒柿(くろがき)
カキノキ科の広葉樹。まれに柿の木(マメガキ)の幹の心材部にタンニンが溜まり、黒い模様の入った材木があり、「黒柿(くろがき)」と呼ばれる。出現するのは1万本に1本ともいう。外見は普通の柿の木と同じで、伐採しないと見つからないため、非常に希少価値が高く、その美しさから「銘木中の銘木」と称される。

沈香(じんこう)
ジンチョウゲ科の広葉樹。材木ではなく香木として使われてきた。中でも良質なものは、「伽羅(きゃら)」と呼ばれ珍重される。